ヤング・ボーイ
教えている生徒がクラリネットを買うことになったというので、楽器店にお願いしてセルマー、クランポン、ヤマハの3つのメーカーの楽器を聴き比べた。
クラリネットを購入となると、まあ定番はクランポンR13というイメージだったが、セルマーには特有の味があるなあ、と思った。
吹いているのは高校1年生の男子。
↑ノナカ貿易のWebサイトから転載
おそらく吹いている本人には、自分の音がかなり大きく聴こえているんだろう。自然に息の量をセーブして、鼻歌のように音を出していく。
続いてクランポンを吹くと、息の量が増えて、自然に深めな音色を出したくなっているんだなと思った。
ここまで私は無言だったが、彼はセルマーを吹きたいようだ。それならばとアンブシュアの深さと息の量を変えてもらい、セルマーでの音の響かせ方を試すと、おや、いいじゃない。軽めではあるけれども何というか、あざやかな重厚感。これはこれで良い。